担当講師からのコメント
プロフィール
漫画の講師を長年担当して感じたこと…

今まで何千人もの生徒を見てきているので、全ての生徒がそうだと言うわけではないが…
漫画(絵)を描く人は基本的にプライドが高い。

●どちらかというと自分の絵に自信を持っている人が多いという実感。

●本心かどうか定かではないが自分の絵に自信がないという謙虚な人もいる。

大きく分けるとこの二通りになる。

※基本的には、ある程度描ける人は特にプライドが高い。
それを外に出すか、内に秘めてるかの違いではないかと感じる

漫画(絵)を描く人の分析

漫画(絵)を描くほとんどの人が他人の描いた絵を客観的に評価できるのに対して
自分の描いた絵を客観的に評価することが出来ない人が多い。

それは多分、描いた時には100%の力で描いている為。
そして絵を仕上げるのにかなりの時間がかかるので、絵に感情移入してくる為だと思う。

本人の力量や能力にもよるが、絵を描いてきた経験が少ない人ほど自分の描いた絵を
客観的に評価するのに時間がかかる。
描き終わって数分後に、「何故自分はこの絵を上手いと思ってたんだろう」とすぐに感じて
不思議に思う人もいれば、そう思えるのにもっと時間がかかる人もいる。

基本的には、少しずつ上達する度に以前自分が描いた絵を客観的に
見る事が出来るようになる為ではないかと感じる。

自己体験談

高校生の頃、漫画家になりたい!と思い、漫画の通信講座を始める。
田舎なのでそれしか手段がなかった為だけど、自分の描いた絵を講座へ郵送して
評価してもらい、 送り返してもらうというスタンスのもの。
しかし…やはり絵に点数を付けられて文面の評価のみだと、あまり理解も出来ず上達もしない。
結局やる気もでないまま無駄に終わった記憶がある。

美大卒業後、夢を実現化しようと都内の某漫画専門学校に入学。
ここでは同じ夢を目指してる人と出会えて楽しく過ごした思い出はあるが、
漫画が上達する事はなかった…。
講師の教え方やまんがの指導に対する考え方もあるが、やはり自分のやる気が
一番肝心だと悟った。

結論を言うと…(あくまで自己見解)
●漫画の通信講座の場合
なし(あくまで自分の場合)
指導してくれる人の技術やテクニックを目の前で見ることが出来ない為、あまり意味がない。
単に描き終わってる絵を見るだけで上達するなら、 漫画雑誌を買えばいいという事になる。
特に自分が描いている為か、時間も経過しその絵のどこかが変だと感じても、 どこが
良くないのかがわからない。
基本的には、その場で修正してもらい自らが理解出来るようになっていくのがベストな
方法だと思う。
背景の描き方、効果線の描き方にしても、 描き方などを目の前で指導して貰って
やっと理解できるようになっていくと思うから。
●漫画の専門学校の場合

直接指導してもらえる。
同じ夢を目指す人達と出会える。
同じ夢を持つライバルと接していると一人で描いている時よりもモチベーションが上がる。

指導する講師によっては、口頭での説明のみなど、 さほど技術力がない講師に
指導された場合はほとんど為にならない。
しかし、 通信講座等と違い入学金が凄く高いので途中で辞めるのもばからしいし、
同じ夢を目指す友達と過ごせる環境が凄く楽しいので、 結果、ズルズルと友達と会話する
為だけに通う日々になってしまいがちである。
※補足すると、この手の専門学校は大学などと違い学歴にはならない。
稀に短大卒資格の学歴になる専門学校もあるが、入学時に試験が無いせいか
なかなか卒業する事が出来ないようになっており、中退する人が多い。
学校法人ではない学校は、学割も基本的には効かない。
(特に都内の場合だと電車通学が主な交通手段になるので、通勤定期で通う事になるのが痛い)
専門学校といっても、基本的には塾と変わらないので中学卒業後に
行くような所ではないと思う…。
これは実際にその手の学校に行っている人の大半が感じているんではないかな…。

現在、本格的に漫画を指導する学校を見ると授業料がかなり高い!
それは設備費、維持費、人件費、広告費などがかかる為。
特に広告費は膨大な費用がかかる。
しかし広告費用を掛けないと生徒が集まらず、ビジネスとして成り立たないので、
コレは仕方ないと思う。
だが、それ以外にも利益を優先しているので、漫画家などを講師にすると費用がかかる為に、
主に漫画家のアシスタントやイラストレーター、卒業生などを漫画学科の講師として起用し、
講師にかかる費用の負担を極力削減しているのが現状。

学費は無駄に多い人件費や事務局の運営資金が主になってしまっている。
その為に、授業料がかなり高額になっている

しかし漫画を指導する施設は少ないので、そういった所に行くしかないのが現状。
しかもこの手の専門学校は百万以上の年間費用がかかる為、
百万以下の学校を見つけると安いと感じてしまう所がポイントだろう。

でも現実問題、本当に行った人にしか分からないだろうが授業料高すぎだと思う…。
そこで、長年の経験を元に学校の講師をしていて無駄だと感じた事を全て排除し、
漫画家を真剣に目指してる人、 これから目指したいと考えてる人の為に、
まんがスクールを立ち上げる運びになった。
第一に…とにかく無駄な費用は全て削除してお金をあまり掛けないで学べるようにする。
しかし、宣伝費用もほとんど掛けずにこのまんがスクールを知ってもらう事は可能なんだろうか、
というのが最大の課題…。

次に授業料について…。
専門学校では、通常最初に高額な授業料を支払う為、
授業に不満を持ち途中で気持ちが変わった場合でも辞めにくいという欠点がある。
その点を考慮し、ニコニコまんがスクールでは完全月額制も取り入れた。

授業内容はそのまま通常の漫画専門学校と同じ流れを組んで週1回3時間の授業、
基本は1年間のカリキュラムで進行。

そして基礎指導から漫画作品の制作までを完全指導する。
これがこのスクールの基本的なスタンスになった。
しかし…なぜか今まで講師をしていて、週1回制よりも全日制の方が人気があり、
そちらを選択する生徒の方を多く見てきた。
おそらく、多くの人は全日制なら毎日しっかりと学べると思って 通う事を決めたのだろうと思う。
しかし漫画の場合は基本的には学ぶ事は大体限られているので、
週1回の授業だけで基本は1年から2年で十分学べる。
あとは自分の努力次第。
つまり、週一回の授業よりも全日制の方が
多くの知識を学べるということはない。
学生気分を味わいたいなら全日制という選択も有りかもしれないが、
多くの生徒が無駄に時間を過ごしているような気がしていた…。
講師略歴

中学生の頃から漫画が好きで、高校の時、卒業後の進路決めで漫画家を
目指す決意をする。

当時の担任の先生の勧めでデッサン力をつける為、美大に入学。
しかし、美術を学ぶものの美術のデッサンと漫画のデッサンは全く違うと実感する。

美大卒業後、漫画家になる夢を叶えるべく某漫画専門学校に通う為に東京へ上京。
バイトしながら専門学校に通うが、漫画制作をあまりできないまま1年が経過してしまう。

卒業間近、秋田書店「週間少年チャンピオン」の連載漫画家のアシスタントに紹介して
貰えるという話しがあり、秋田書店の編集に「99%アシスタントになれるよ」と言われる。

卒業後の進路は、決まったと安心していたが…絵柄が違うという事でアシスタントには
なれなかった…。

その後の進路に困り、バイトと漫画の持ち込みだけだとモチベーションが下がると考え、
2年目も同学校に通う決心をする。

その間、雑誌でアシスタント募集の記事を見て、自分と絵柄が似ている漫画家への2度目の
アシスタント挑戦をする。

念願が叶い双葉社「漫画アクション」と小学館「ビックコミックスピリッツ」で同時連載 している
漫画家の専属アシスタントになり、学校を中退。

アシスタントにはなれたものの、現場での仕事のキツさにすぐに挫折…。

その後も持ち込みを続け、講談社「海賊版ヤングマガジン」の連載漫画家の臨時アシスタント、集英社「週間少年ジャンプ」の漫画家の専属アシスタントになる。

アシスタントをしながら漫画原稿の持ち込みを続け、ついに秋田書店 「週間少年チャンピオン」
にて念願の週刊誌デビューを果たす!

同時に、かつて自分の通っていた専門学校の講師依頼を受け漫画専門学校の講師にもなる。
その後「週間少年チャンピオン」で連載が決定!

数年間漫画の連載をするが、漫画家・鳥山 明先生の影響もありゲーム製作にも
興味を感じ始める。

漫画連載終了後、講師を続けながらゲーム会社のバイト面接を受けてしまう。
マウスも握ったこともないのに元漫画家という肩書きで面接が通り、そのままバイトで入社。
そこでアーケードゲーム、コンシューマーゲームの製作に携わる。

ゲーム製作の方が漫画家より自分に向いてるのでは、と感じ始めるも会社内の人間関係に
疑問を感じるようになる。

より信頼性のある人間関係だけでのゲーム製作をと考え、無謀にも 自らゲーム会社を設立。

現在に至る。

担当講師からの一言

商業誌デビュー出来た時の、あの感動と喜びを是非味わって貰う為に…。
このスクールで自分自身が上達したと一人一人が思えるような授業にしたいと思う!

追記

自分がまだ漫画の連載をしていた頃、 学校の生徒に優秀だと感じた人材を見つけ、
自分の担当だった編集に個人的に紹介した。
残念ながら連載まではいかなかったが、 デビューさせた経験がある。

地元に戻る前、当時自分の担当だった副編に挨拶に行った際「また優秀な人材がいたら
紹介してよ」と言われているので、秋田書店希望の人ならきっかけにもなるかも…。

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